ロードランナー アウトバック RR600SDL「ホリデースペシャル」をご存知でしょうか。
現在は廃盤となっているモデルですが、一度使うとその独特の調子が忘れられないんですよね。私もNシステム時代のホリデースペシャルをずっと気に入って使っていたのですが、状態の良いアウトバック版を見つけて買い替えた経緯があります。
「ホリデースペシャル」というネーミングは、“休日おもっきり楽しんで” というコンセプトから来ているとも言われていて、まさに遊び心のあるロッドだなと思います。
先に結論を言うと、このRR600SDLは「軽量ハードベイトをのんびり味わいたい」という休日の釣りでこそ本領を発揮する一本です。小型トップウォーターをじっくり操作したり、細めのラインで魚の引きそのものを楽しんだり——効率よりも一本一本の釣りの「味」を大切にしたい人にハマります。前に紹介した560STBが「1本で何でもこなす万能ロッド」だとすれば、こちらは繊細さとのんびり感を突き詰めた対極の存在だと思っています。
ホリデースペシャルはどのシリーズにあったの?
ホリデースペシャルはアウトバックだけのモデルではなく、Nシステム・ヴォイス・アウトバックそれぞれにラインナップされていました。
古くからバス釣りをしているアングラーにはなじみ深いモデルだと思います。
スペック
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 品番 | RR600SDL |
| 全長 | 6’0″ |
| テーパー | Slow |
| パワー | Light |
| 推奨ライン | 6〜10lb |
| 推奨ルアー | 1/8〜1/2oz |
| 推奨ドラグ(R.D.K) | 0.7〜2.1kg |
| ガイドリング | SiC(アウトバック) |
スペックの数字だけ見るとウルトラライトクラスの繊細な竿ですが、実際に振ると数字以上に「粘る」感覚があります。柔らかさとトルクが同居しているのがこのロッドの面白いところ。次の項で、その使用感を詳しく書いていきます。
使ってみた感想
パラボリックアクションが独特でおもしろい
このロッドの一番の特徴はスローテーパーによるパラボリックアクションです。ブランクスが細く、まるでフルソリッドロッドのような感覚で手元まで綺麗に曲がり込みます。初めて持ったときは「何このテーパー?」と思うくらい独特な調子で、正直かなり驚きました。
ノリーズいわく「遊び心のわかるアイテム」というコンセプト通りで、休日にのんびり楽しむためのロッドとして作られているのが使っていてよく伝わってきます。
だからこの600SDLの出番は、自分の中では「繊細に、のんびり釣りたいとき」とはっきり決まっています。手返しよく数を釣るというより、一投一投をていねいに味わう釣り。休みの日に肩の力を抜いて竿を出したいときほど、この一本を手に取りたくなるんですよね。
軽量ハードベイトがとにかく気持ちよく使えます
極小トップウォータープラグから1/4ozのスピナーベイトまでこなせるウルトラライトロッドです。8lb前後のラインを使って魚の引きを存分に味わいながら釣りができるのが最高に楽しいです。トルクの強さは実際に魚を掛けてみるとよくわかります。
柔らかいのにしっかりトルクがあります
見た目の細さや柔らかさから非力に思えるかもしれませんが、この柔らかさで2kgをリフティングできるというのがすごいところです。突然のビッグフィッシュにも十分に対応できますし、粘りのあるブランクスがバラシも防いでくれるので安心して使えます。
カヤックフィッシングとの相性が抜群

オカッパリではちょっと使いにくさを感じることもありますが、カヤックでのトップウォーターゲームでは本当に楽しいロッドです。
ポップXなどの小型トップはもちろん、大きめのトップウォータープラグも粘りのあるブランクスで安心して投げられます。のんびりした休日の釣りにぴったりの一本だと思います。
合わせているタックル|21カルカッタコンクエスト100H
私がRR600SDLに合わせているリールは、シマノの21カルカッタコンクエスト100Hです。丸型リールの重量感とロードランナーの粘るブランクスの相性が良く、キャストもとても快適になります。
ラインは10lb前後を基準にしています。柔らかいロッドなのでラインへの負担が少なく、ワンランク細いラインでも安心して使えるのがこのロッドの良いところです。
丸型ベイトを選んでいるのも、この竿の「のんびり感」に合うからです。ガンガン巻くというより、ゆっくり丁寧に巻いてくる釣りが多いので、巻き感の滑らかな丸型がしっくりきます。ロッドとリールのどちらも「味わう釣り」の方向でそろえると、このセットの心地よさがより引き立ちます。
21カルカッタコンクエスト100は別記事で詳しくレビューしていますので、よければそちらもご覧ください。
21カルカッタコンクエスト100 インプレ記事はこちら
NシステムからアウトバックHSに買い替えて感じた違い
私はもともとNシステム時代のホリデースペシャルを使っていて、状態の良いアウトバック版を見つけて買い替えました。両方使った上での感想としては、ホリデースペシャルらしい「手元から曲がるパラボリックな調子」はしっかり共通しています。
一方で、アウトバック版はガイドリングがSiCになっており、ラインへの優しさや実用面での安心感が増しました。旧モデルの雰囲気が好きな方はNシステム、実用面を取るならアウトバック、という選び方で良いと思います。
中古で買う場合の注意点
今では中古でしか手に入りませんので、購入の際注意するべきところがあります。アウトバックシリーズのガイドリングはSiCなので、ガイドの摩耗の心配が少なく中古でも安心して選べます。
ただしNシステム時代のホリデースペシャルはゴールドサーメットリングを採用していますので、摩耗が進んでいる個体があります。購入時はトップガイドリングの状態を必ず確認するようにしてください。
| シリーズ | ガイドリング | 備考 |
|---|---|---|
| Nシステム | ゴールドサーメット | 中古購入時は摩耗チェックが必要 |
| ヴォイス | SiC | 基本問題なし |
| アウトバック | SiC | 基本問題なし |
ガイド以外にチェックしたいポイント
- ブランクスのクラック・補修跡(特にジョイント部)
- コルクグリップの痩せ・欠け
- ガイドスレッドの浮き・変色
- リールシートのガタ・ネジ部の摩耗
フリマアプリで探す場合は、写真だけで判断せず、気になる箇所の追加写真を出品者にお願いするのが失敗しないコツです。中古釣具のフリマ活用についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
どんな人におすすめか
- 軽量ハードベイトの釣りをのんびり楽しみたい人
- 魚の引きを味わう釣りが好きな人
- カヤックやボートでの近距離戦が多い人
- 数釣りより「1本の価値」を楽しみたい人
効率重視の最新ロッドとは対極にある存在ですが、だからこそ休日の釣りが豊かになる1本です。
まとめ
RR600SDL ホリデースペシャルは、軽量ハードベイトをのんびり楽しみたいアングラーにぜひ使ってほしい一本です。廃盤モデルなので中古市場でたまに見かける程度ですが、気になる方はぜひチェックしてみてください。
効率や飛距離を求める最新ロッドとは真逆の存在ですが、だからこそ休日の釣りをゆっくり豊かにしてくれます。もし中古市場で程度の良い個体を見つけたら、「のんびり釣りを味わう一本」として手に入れる価値は十分あると思います。
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