PR

期間限定「イーズブルー」を2年使ってわかったこと【Zeque ジュリア×TALEX】

小物

はじめに:釣り用に買ったサングラスではありません

2024年の6月に、Zeque(ゼクー)のジュリアというフレームに、TALEX(タレックス)の期間限定レンズ「イーズブルー」を入れて作ってもらいました。あれから2年、そろそろ正直な感想を書いておこうと思います。

先に結論を言うと、イーズブルーは釣りでもしっかり使えます。期待して買っていいレンズです。

そのうえで、このレンズの本当の強みは「見える」ことよりも「掛けていて気持ちがいい」ことにあると思っています。釣り場での性能は十分。加えて、夏の暑さの中で視界が涼しく感じられるという、他の色にはない価値がある。その理由を順番に説明していきます。

Zeque ジュリアにTALEXイーズブルーを入れた偏光サングラスの全景
Zeque ジュリア × TALEX イーズブルー。2024年6月に作ってもらった1本

ジュリアを選んだ理由は、性能ではなくデザイン

正直に書きますが、僕がジュリアを選んだ理由は釣りのためではありません。普段使いで違和感なく掛けられるデザインだったからです。

釣り用の偏光サングラスって、どうしても「いかにも釣り用」な顔つきのものが多いですよね。スポーツタイプは機能的だし顔にもフィットするんですが、そのままコンビニに入ったりスーパーで買い物したりするには、ちょっと主張が強い。

Zeque ジュリアを正面から見たボストン系のシルエット
正面から。丸みのあるボストン系で、釣り用サングラスらしさは控えめ

その点ジュリアは、丸みのあるボストン系のシルエットで、普段着に合わせても浮きません。テンプル(つる)もスッキリしていて、掛けたまま人と会っても気にならない。ここが決め手でした。

Zeque ジュリアのテンプル(つる)を横から見たところ
テンプルは細めでスッキリ。掛けたまま人と会っても気にならない

3万円近いサングラスを「釣りの日だけ」使うのはもったいない。逆に言えば、普段も使えるなら3万円は高くない。この考え方でフレームを選んだわけです。

期間限定レンズ「イーズブルー」との出会い

レンズは最初から決めていたわけではありませんでした。お店で「今なら期間限定のイーズブルーが作れますよ」と言われて、興味を持ったのがきっかけです。

限定と言われると気になるのが人情で、そのまま体験レンズを覗かせてもらって決めました。たぶん同じ買い方をする人、多いと思います。

イーズブルーの基本スペック

項目数値
雑光カット率(偏光度)99%
可視光線透過率30%
紫外線カット率99%以上
度なしレンズ4・6・8カーブ
度付きレンズ単焦点・累進焦点に対応
コーティングハードマルチ/ハードマルチシングル/シルバーミラー/ブルーミラー

イーズブルーは2020年7月に数量限定で初登場して、以降は毎年、春から夏にかけての季節限定色として発売されているレンズです。毎年3月頃から8月末までの限定受注で、レンズの基材がなくなり次第、早期終了になります。

可視光線透過率30%という数字は、TALEXで最も売れている定番色「トゥルービュー」と同じ濃さです。つまり濃さは定番と変わらず、色の味付けだけが違うレンズということになります。

TALEX側の説明では「目に優しく、心に優しいレンズ」とされていて、青色によるリラクゼーション効果をうたっています。この点が後で効いてきます。

実際にかかった費用

僕が実際に支払ったのはこのくらいです。

内訳金額
フレーム(Zeque ジュリア)約15,000円弱
レンズ(イーズブルー/度なし・ハードマルチコート)約12,000円
合計約27,000円
TALEXイーズブルーのレンズ色がわかる正面アップ
ミラーコートなしの素の仕様。イーズブルーの色がそのまま出ます

レンズ代は他店の作例を見ても、度なしで11,000円前後(税抜)が標準的なようなので、だいたい相場どおりです。度付きにすると3万円台になるので、度なしで済む人は思っているより安く作れます。

なお僕のレンズは保証書によると「平面CR-39・単焦点・4カーブ・ハードマルチコート」。ミラーコートなしの素の仕様です。イーズブルーの色をそのまま見たいなら、この組み合わせが一番素直だと思います。

どこで買える?ネットでは買えません

ここが定番色との一番の違いかもしれません。イーズブルーはTALEXのプロショップ(認定販売店)か直営店でしか作れません。

TALEX公式も、イーズブルーは度なし・度付きともに毎年3月〜8月末までの限定受注品なので、近くのプロショップに問い合わせて在庫状況を事前に確認するよう案内しています。所定数に達した時点でその年の販売は終了します。

ネットでポチって翌日届く、という買い方ができないレンズなんですね。

ただ、これは不便なだけではありません。店頭には体験用のレンズが置いてあるので、実際に覗いてから決められます。イーズブルーは好みが分かれる色なので、これは結構ありがたい仕組みです。僕もお店で覗かせてもらって「これいいな」と思ったから注文しました。

僕が作ってもらったのはフジグラン東広島2FのMAZYA OPTIQUEさん。プロショップは全国にあるので、TALEX公式サイトの店舗検索から近くの店を探せます。

なお、手持ちのフレームにレンズだけ入れ替えてくれるお店もあります(フレームの状態確認は必要)。すでに気に入ったサングラスを持っているなら、レンズ交換という手もありますね。

2年使ってわかった最大のメリット:夏でも涼しく感じる

これが一番の発見でした。

真夏の炎天下でも、視界が涼しく感じる。

イーズブルーのレンズ越しに見た夏の屋外の景色
レンズ越しの景色。青みがかったグレーで、真夏でも視界がうるさくない

炎天下でアスファルトを見ていると、それだけで暑さが増しますよね。イーズブルーを掛けると、景色全体が青みがかったグレーになって、体感の暑さが一段下がったような気がします。もちろん実際の気温は変わりませんが、視覚から受ける「暑苦しさ」が確実に減ります。

メーカーが「心に優しい」「リラクゼーション作用」と表現しているのは、たぶんこういうことなんだと思います。カタログの謳い文句を疑っていましたが、2年使った今は素直に納得しています。

夏場に一日中外にいる人、特に炎天下の釣りや運転をする人には、この効果は無視できないと思います。

釣り場での見え方:定番グレーとほぼ互角

ここが一番気になるところだと思うので、正直に書きます。

僕はサイトマスター(ティムコ)のスーパーライトグレーも使っているのですが、水中や底の見え方は、両者でほとんど変わりません。

強いて言えば、僕の目にはスーパーライトグレーの方が底はわずかに見やすく感じる——その程度の差です。並べて見比べて初めてわかるレベルで、イーズブルーで釣りをしていて「見えなくて困った」ことは一度もありません。

むしろ海では魚影が見えやすく感じました。青みのある視界が海の色と喧嘩しないからなのか、水中を泳ぐ魚のシルエットがスッと浮かんで見える場面が何度もありました。オフショアや堤防など、海の釣りをする人にはとくに相性がいいと思います。

偏光レンズ越しに水底が透けて見えるフィールドの様子
水面のギラつきが消えて、底の質感まで見えてきます

理由を調べてみたら納得しました。ティムコの公式説明によると、スーパーライトグレーは「水中の魚影の情報はブラウン系にやや劣るが、よりナチュラルに見えるため、水深や水底の質感を最も把握しやすい」という設計思想のレンズなんですね。つまり底を見るために作られた色。僕の体感は、メーカーの狙いどおりだったわけです。

項目イーズブルースーパーライトグレー
可視光線透過率30%34%
偏光度99%99%以上
レンズ素材プラスチックガラス
販売期間限定(3〜8月)通年

透過率は4%差なので、明るさの感覚はかなり近い。ただし素材が違います。サイトマスターはガラスレンズなので傷に強く歪みも少ない反面、重さがある。イーズブルーはプラスチックなので軽い。ここは好みが分かれるところです。

限定色だからといって釣り性能で妥協することはありません。定番のグレー系と互角に戦えるレンズだというのが、2年使った僕の結論です。

同じ「青」でもマスターブルーとは別物

ここが今回いちばん書きたかった部分です。

Zeque(ゼクー)の完成品サングラスには、マスターブルーという青系レンズが入ったモデルがあります。こちらもレンズを作っているのはTALEXで、Zequeが専売するオリジナルカラーという位置づけ。つまり「青いレンズが欲しい」だけなら、限定を待たなくても通年で買えるわけです。

しかもスペックを並べると、驚くほど似ています。

項目イーズブルーマスターブルー
可視光線透過率30%30%
偏光度99%99%以上
レンズ素材TALEX CR-39TALEX CR-39
販売期間限定(3〜8月)通年(Zeque専売)

数字はほぼ同じ。では何が違うのか。狙いがまったく別なんです。

マスターブルーは、ナチュラルなグレー系をベースに青を配合することで、微妙な潮の変化が判別できるレベルで青系や白系の色を強調する設計。クリアな水域でコントラストを出して、深場の魚影を明確にする——完全に「釣りで見るための青」です。

開発の逸話も納得感があって、磯釣りの名手・松田稔さんが試作レンズを何枚も磯に持ち込み、いちばん深くまで見えた色を選んだ、というのがマスターブルーの成り立ちだそうです。

対してイーズブルーは、鮮やかで心地よい視界と、気分を落ち着かせる効果を前面に出した「快適さのための青」

同じ透過率30%の青系レンズでも、目指しているものが違います。だから選び方もはっきりします。

実際に掛け比べてみた

ありがたいことに、友人がマスターブルーを持っていたので掛けさせてもらいました。

結論から言うと、イーズブルーの方がやや青みが強い印象でした。マスターブルーはグレー寄りで、イーズブルーはもう少し青が前に出てくる感じです。

ただし正直に書くと、この差は両方を同時に見比べないとわからないレベルです。日を空けて掛け替えたら、たぶん違いには気づけないと思います。それくらい近い。

だから選び方はこうなります。

  • 通年いつでも買いたい、魚影のコントラストを一段詰めたい → マスターブルー
  • より青い視界が好み、夏の快適さも欲しい → イーズブルー(ただし8月末まで)

見え方の優劣というより、手に入るタイミングと色の好みで選んで大丈夫です。僕は青みが強い方が好きだったので、結果的にイーズブルーで正解でした。

2年使った耐久性:傷もコーティング劣化もなし

正直に言うと、僕のイーズブルーは釣りよりもドライブやスポーツ観戦といった日常使いがメインです。そのぶん過酷な使い方はしていません。

その前提で報告すると、2年経ってレンズに傷はなく、コーティングの劣化もありません。

2年使ったZeque ジュリアを斜め後ろから見たところ
2年経った現在の状態。レンズもテンプルもヤレた感じがありません

日常使いが中心という条件を差し引いても、これはTALEX製レンズの品質によるところが大きいと思っています。安いサングラスだと、2年も使えばコーティングが虹色に浮いてきたり、拭き傷で視界が白っぽくなったりしがちですが、その気配がまったくない。

ハードマルチコートを選んでいるのも効いているのかもしれません。ミラーコートは見た目こそカッコいいものの、傷が目立ちやすいという話も聞くので、実用重視ならこの仕様は素直におすすめできます。

3万円を2年で割れば年間15,000円、5年使えば年間6,000円。そう考えると、いい買い物だったと思っています。

余談:TALEXは企業や研究の現場でも採用されている

「2年使って劣化なし」の裏付けとして、TALEXというメーカー自体の話も少し。

TALEXのレンズは、趣味の道具としてだけでなく業務用として企業に導入されているんです。公式サイトによると、日本全国で30を超える交通運輸事業でサングラスの導入が広がっているとのこと。なかでも首都高パトロール株式会社は、全国の交通管理会社として初めて、隊員約400名に保護サングラスを導入しています。

高速道路上で一日中まぶしさにさらされる仕事で、安全に直結する装備として採用されているわけです。趣味のサングラスとは審査の目線が違います。

歴史をたどると、TALEXは1966年に世界で初めて全面均整のガラス製偏光レンズの開発に成功したメーカーで、その後ロサンゼルスオリンピックの指定サングラスにも採用されています。

さらに、定番色のトゥルービューについては大阪市立大学医学部のグループによる研究も行われていて、乱反射光を遮断することでストレスホルモンの血中レベルと行動量が改善されるという結果が出ています。目だけでなく体の疲労軽減にもつながる可能性がある、というのが研究者のコメントです。

※これらはTALEXレンズ全般やトゥルービューについての話で、イーズブルー単体の実績ではありません。ただ、同じメーカーの同じ製造ラインで作られたレンズだという事実は、価格に納得するうえで十分な材料になると思います。

イーズブルーが向いている人・向かない人

2年使った上での、正直な線引きです。

向いている人

  • 夏の日差しの下にいる時間が長い人(釣り・ドライブ・観戦・アウトドア全般)
  • 釣り以外の日常使いも兼ねたい人
  • 定番色と同等の性能で、人と違う色を選びたい人
  • 青系の視界が単純に好きな人

透過率30%は定番のトゥルービューと同じ濃さなので、1本目に選んでも問題ありません。「限定色は上級者の2本目」という決まりはないです。

向かない人

  • コントラストを最優先する人(魚影の輪郭を立てたいならブラウン系が有利)
  • ローライト(朝夕マヅメ)中心の人(透過率30%は明るい時間帯向け)
  • とにかく安く済ませたい人(レンズ単体で1万円超えます)

要するに、釣りの性能は定番と同等。そのうえで夏の快適さという武器が付いてくるレンズです。

まとめ:今年の受注は8月末まで

2年使った結論をもう一度まとめます。

  • ジュリアは普段使いできるデザインで、釣り以外でも活躍する
  • イーズブルーは釣りで十分使える。底の見え方は定番グレーとほぼ互角
  • そのうえで夏の視界を涼しく感じさせてくれるのが最大の武器
  • 同じ青でもマスターブルーは「見るための青」、イーズブルーは「快適さの青」
  • 2年使って傷もコーティング劣化もなし

そして重要な点をひとつ。イーズブルーは毎年3月〜8月末の期間限定受注で、例年は基材がなくなり次第の早期終了です。2026年も3月から受注が始まっていて、コーティングはハードマルチ/ハードマルチシングル/シルバーミラー/ブルーミラーから選べます。

気になっている人は、8月末を待たずに早めにお店で体験レンズを覗いてみてください。色の好みは本当に人それぞれなので、実際に見てから決めるのが一番失敗しません。

関連記事

レンズにこだわったぶん、保管も気を使うようになりました。真夏の車内にサングラスを置きっぱなしにするとどうなるのか、ZEQUEのヒートシールドケースで実際に温度を測って検証しています。

【検証】真夏の車内で偏光サングラスはどこに置く?ZEQUEヒートシールドケースの実力を実測してみた
真夏の車内で偏光サングラスはどこに置くべき?ZEQUEヒートシールドケース(AS-057)を実測したら、直射日光の当たるドリンクホルダーでは1時間で54.7℃まで上昇。実測データをもとに安全な置き場所を解説します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました