真夏の釣りで一番の敵、それは魚でも風でもなく「暑さ」です。遊漁船の上は日陰がなく照り返しもキツい。オカッパリも炎天下を歩き回ると体力をゴリゴリ削られます。
そこで今シーズン導入したのが、HooH(鳳皇)V1127 ミドルファン半袖ジャケットにバートル(BURTLE)エアークラフトのファンを組み合わせた空調服。あえてウェアとファンのメーカーを変えた構成です。「釣りで本当に使えるのか?」を、まずはオカッパリでガッツリ検証したので実釣インプレとしてレビューします(遊漁船での使用感は実釣後に追記予定です)。
この記事で分かること
- HooH V1127+バートルファンの空調服を釣りで使った正直な感想
- ウェアとファンのメーカーを変えた組み合わせの相性
- オカッパリ(陸っぱり・ランガン)で使った正直な使用感
- 釣り目線での選び方(ライフジャケット・塩・水濡れ対策)
- バッテリーの持ち時間とスペックの実測メモ

この組み合わせを選んだ理由
今回はあえて、ウェアとファンのメーカーを分けました。それぞれを選んだ理由は次のとおりです。
ウェアにHooH(鳳皇)V1127を選んだ理由
- ファンが背中(背面)にある:これが一番の決め手。「背面ファンは涼しい」というレビューを見て選びました。背中から吸った風が体の前面・首回りへ抜けるので、上半身全体が冷える感覚があります
- あえて半袖をチョイス:冷却効果だけなら腕まで風が回る長袖が上、という声もあります。ただ長袖は腕まで膨らむぶん、オカッパリで木や枝に引っかかりやすいのが釣りでは致命的。ランガンで藪を抜けることも多いので、今回は取り回しを優先して半袖にしました。キャスト時に腕がベタつかないのも◎
- 裏チタンコーティング:遮熱効果で直射日光下でも生地内に熱がこもりにくい
- カラーがチャコールで釣りでも浮かない:作業着っぽさが少なく、フィッシングシーンでも違和感が少ない

ファンにバートル エアークラフトを選んだ理由
- 最大風量 約120L/秒のパワー:炎天下でもしっかり風が回る
- ファン・バッテリーの完成度が高い:作業服ブランドとして耐久性のレビュー評価が安定している
なぜメーカー違いの組み合わせになったのか
正直に言うと、最初から狙ってメーカーを混ぜたわけではありません。本来このウェアに合わせて使う予定だったファンが品切れだったため、手持ちのバートルファンを装着したのが実情です。たまたまHooH V1127の取り付け穴にバートルのファンが合ったので装着できました。
ただし、空調服はファンの取り付け径(穴のサイズ)がメーカーごとに異なる場合があり、必ずしも他社ウェアに付くとは限りません。組み合わせる際は、ファン径とウェアの穴サイズが合うかを必ず確認してください。
そして大前提として、バートル公式は「エアークラフト専用のファン・バッテリーの使用」を指定しており、他社製品との組み合わせは非推奨です。他社ウェアと組み合わせた場合の故障やファン・バッテリーの落下などはメーカー保証の対象外。あくまで自己責任での組み合わせになる点はご承知おきください。
私が購入したのは HooH(鳳皇)V1127 ミドルファン半袖ジャケット(チャコール) に、ファンはバートル エアークラフト(AIRCRAFT)の最大120L/秒モデル、バッテリーは京セラ製を組み合わせた構成です。
空調服のスペック・実測メモ
カタログ値と、実際に釣り場で使った体感を表にまとめました。
| 項目 | 内容(実測・体感) |
|---|---|
| ウェア | HooH(鳳皇)V1127 ミドルファン半袖ジャケット/カラー:チャコール/ポリエステル100% |
| 遮熱性能 | 裏チタンコーティングで最大マイナス9℃の遮熱効果(メーカー公称) |
| UV・撥水 | UPF50+(紫外線約98%カット)/撥水加工あり |
| その他機能 | 脇・肩に消臭テープ内蔵/フード取り外し可/フルハーネス対応 |
| ファン | バートル エアークラフト(AIRCRAFT)/最大風量 約120L/秒/ファン重量 約223g(2個・公称) |
| バッテリー | 京セラ AC10/出力電圧 30V・23V・16V・9V の4段階/容量 5,600mAh(5.6Ah・80.64Wh/定格14.4V)/PSEマーク取得済 |
| 連続使用時間 | 風量を絞れば一日もつ/最大風量は数時間(詳しくは後述の実測メモ) |
風量の最大/最小は釣りの状況で使い分けるので、後述します。
【遊漁船】船上での使用感(後日追記予定)
遊漁船での実釣はこれから。日陰のない船上での冷却効果やライフジャケットとの相性など、実際に使ってみてから正直にレビューを追記します。しばらくお待ちください。
【オカッパリ】陸っぱり・ランガンでの使用感
次にオカッパリ。野池やリザーバーをランガンするスタイルなので、歩く・しゃがむ・キャストするの繰り返しです。
歩き回る釣りほど恩恵が大きい
移動量が多いオカッパリは、とにかく汗をかきます。空調服は動いて汗をかくほど気化熱で冷えるので、ランガンとの相性は抜群でした。真夏の昼間でも熱がこもらず、バテにくくなります。
藪・障害物には少し気を使う
ウェアが空気で膨らむぶん、足場の悪い場所や藪漕ぎでは引っかかりやすくなります。濃いカバー周りを攻めるときは風量を少し落とすと動きやすいです。
キャスト動作との相性
腕を大きく振るキャストでも、ファンは腰の左右〜背面にあるので動作の邪魔にはなりません。ロードランナーで一日投げ続けても気になりませんでした。膨らみが気になる人は、ウェアのジャストサイズより1サイズ上を選ぶと空気が回りやすく、見た目もスッキリします。
釣り目線での空調服の選び方
作業現場向けの空調服を「釣り」で使うときに、私が気をつけたポイントをまとめます。
① ライフジャケットとの相性を最優先で確認
遊漁船ではライフジャケットの着用が義務です。空調服の上から自動膨張式(腰巻き・肩掛け)を着ける場合、ファンの吸気口を塞がないか必ず確認してください。
- 腰巻きタイプ:ファンが腰の左右にあると干渉しやすい。背面ファンのモデルや、ベルト位置を調整できるものが◎
- 肩掛け(サスペンダー)タイプ:吸気を塞ぎにくく相性が良い
その点、今回のHooH V1127はファンが背面(背中)にあるので、腰巻きライフジャケットを着けても吸気口を塞ぎにくく、釣りとの相性は良好でした。背面ファンは涼しさだけでなく、ライジャケとの両立という意味でも釣り向きだと感じます。
桜マーク付きのライフジャケットを着用したうえで、空気の通り道が確保できるかが選定のキモです。
② 塩・水濡れに強い使い方を前提に
釣りは作業現場以上に水・塩にさらされます。バッテリーやファンは防水ではないモデルが多いので、しぶきがかかりやすい釣りでは防水・防滴をうたうモデルを選ぶか、しぶき対策(後述のメンテ)を徹底しましょう。
③ 色は明るめ+UVカット生地
黒系は熱を吸収して暑くなりがち。釣りでは明るめのカラー+UVカット生地のウェアを選ぶと、空調服の冷却効果と相まって真夏でも快適です。
④ バッテリー容量は「大きめ」一択
朝マズメ〜夕方まで一日釣るなら、容量に余裕のあるバッテリーが安心。予備バッテリーを1個持っておくと、長時間の釣行でも風量を気にせず使えます。
⑤ バッテリーは「信頼できるブランド」を選ぶ(安全面で最重要)
これは声を大にして言いたいのですが、バッテリーだけはケチらず、信頼のあるブランドの正規品を選んでください。近年、安価なリチウムイオンバッテリーの発火・火災事故がたびたび報じられています。少し高くても、保護回路やPSEなどの安全基準がしっかりした製品を選ぶのが賢明です。
少しケチって安物を買い、もし火災にでも発展したら目も当てられません。釣りは車移動も多く、バッテリーを持ち歩く時間も長いので、安全マージンは大きく取るべきだと考えています。
ちなみに私が選んだバッテリーは京セラ製(型番:AC10)。電子部品で実績のある国内メーカーで、PSEマークも取得済み。容量も5,600mAh(80.64Wh)と大きく、安全性・持ち時間の両面で安心して使えています。

バッテリーの持ち時間とスペック
一日釣行でのバッテリーの持ちは、釣りスタイルにとってかなり重要なポイントです。
実際に計測してみたところ、風量4段階のうち「2」で約3時間使って、残量の減りは20%ほどでした。単純計算でフル充電から15時間前後はもつ計算で、中風量メインなら朝から夕方まで1個で余裕です。一方で、ずっと最大風量で回すと消費はぐっと速くなるので、最大を多用する人は予備があると安心。「中風量メインなら1個でいける/最大多用なら予備が必須」というのが正直な印象です。京セラ AC10は5,600mAh(80.64Wh)と容量が大きいぶん、この持ちの良さは大きな武器だと感じました。

釣行後のメンテナンス(塩抜き)
釣りで使うなら、ここがウェアを長持ちさせる最大のポイントです。
- 釣行後はファンとバッテリーを必ず外す
- ファンは製品によって水洗い対応のものがある。私のバートルのファンは水洗いできるので、泥・ホコリ・塩は丸洗いでスッキリ落とせる(※水洗い可否は必ず自分のファンの仕様を確認)
- ウェア本体は、塩を含んでいるので真水で塩抜き洗いしてから陰干し
- バッテリーの端子部に塩が付いていないか確認
このひと手間で、サビや故障のリスクがグッと下がります。
【厳重注意】バッテリーを暑い車内に放置しない
釣りでやりがちなのが、バッテリーを夏場の車内に置きっぱなしにすること。高温はリチウムイオンバッテリーの劣化・発火リスクを大きく高めます。真夏の車内放置は厳禁。釣行後は必ず持ち出し、直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。

合わせ技:冷感スプレーとの併用がおすすめ
使ってみて思ったのが、「アイスノン シャツミスト」などの衣類用冷感スプレーとの相性の良さ。空調服はファンの風で汗を気化させて涼しくする仕組みなので、メントール系の冷感スプレーをインナーに吹いておくと、風が当たるたびにスーッとした清涼感が増幅されます。
真夏の炎天下や、特に暑い時間帯はこの合わせ技がかなり効きます。スプレーは携帯しやすいので、タックルバッグに1本入れておくと安心です。私が使っているのはアイスノン シャツミスト ICE KING。強冷感タイプで、空調服の風と合わせると体感がグッと変わります。
メリット・デメリットまとめ
メリット
- 炎天下でも汗が気化して快適、夏バテしにくい(初めて着たけど正直もう手放せません)
- 背面ファンで上半身全体がしっかり冷える
- 裏チタンコーティングの遮熱(最大-9℃)+UPF50+のUVカットで、炎天下の日差し対策にも強い
- 撥水加工なので急な雨や水しぶきにもある程度対応
- バートルのファンは水洗いできるので、泥やホコリが付いても丸洗いで清潔に保てる(釣りの汚れ・塩対策に◎)
- 動く釣り(ランガン)ほど冷却効果が高い
- バートルファンは最大120L/秒とパワフル、HooH V1127は半袖+遮熱で夏に強い
- 風量2なら3時間で約20%しか減らず、バッテリーの持ちが良い
- 規格さえ合えばウェアとファンのメーカーを自由に組める
デメリット・注意点
- 背面ファンが車の運転中は邪魔になる:背もたれにファンが当たって座りにくいので、移動・運転時は脱ぐ(または前後を浮かせる)のが現実的
- ファンに高さがあるので、背もたれのあるイスに座ると邪魔になる:船の椅子やベンチに深く腰掛けるとファンが当たる。浅めに座るか背もたれを使わない工夫が必要
- 風量を強くするとファンの音が大きい:仕方ない部分だが、最大風量では会話に支障が出るレベル。同船者との会話や繊細なアタリを音で取りたい場面では風量を落とすのが無難
- 塩・水濡れに弱いのでメンテ必須
- ライフジャケットとの干渉を要確認
- 膨らむぶん藪漕ぎ・カバー撃ちでは少し気を使う
- 最大風量だとバッテリーの消費が速い
- 大容量バッテリーなので結構な重量感がある(持ちは良いがトレードオフ)
まとめ:夏の釣りの暑さ対策に空調服はアリ
結論、HooH V1127+バートルファンの空調服は夏のオカッパリに「アリ」です。歩き回るランガンで体力の消耗を抑えてくれるので、真夏の釣果アップにもつながります。日陰のない遊漁船でも活躍しそうなので、こちらは実釣後に追記します。
塩・水濡れ対策とライフジャケットとの相性さえ押さえれば、夏の必須アイテムになると思います。気になる人はぜひチェックしてみてください。


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