21カルカッタコンクエスト100は丸型リールの名作ですが、純正クラッチだけは「もう少し押しやすければ…」と感じていました。そこで試したのがKAKEDZUKA DESIGN WORKS(KDW)のオフセットクラッチです。
この記事では、実釣ベースで感じた変化・メリット・デメリットをすべてまとめました。バス用・タイラバ用あわせて6台のコンクエスト全てに装着した筆者がリアルな使用感をお伝えします。
KDWオフセットクラッチとは?

KAKEDZUKA DESIGN WORKS(KDW)はカスタムパーツメーカーで、アルミ削り出しのオフセットクラッチはカルカッタコンクエスト100専用品です。
- オフセット形状で手首の動きがスムーズ
- クラッチがスプールに近づきサミング精度が向上
- アルマイトカラーでカスタム感アップ(無垢含め7色展開)
- アルミ削り出しで純正プラ製より剛性大幅アップ
純正クラッチとの違いを比較
まずは純正クラッチとKDWオフセットクラッチの違いを一覧で比較してみましょう。
| 項目 | 純正クラッチ | KDWオフセットクラッチ |
|---|---|---|
| 素材 | 樹脂製 | アルミ削り出し+アルマイト処理 |
| 形状 | ストレート | 下側オフセット形状 |
| スプールとの距離 | 標準 | 極限まで近い設計 |
| カラー | ブラックのみ | 全7色(無垢含む) |
| 剛性 | 樹脂なり | 金属製で大幅アップ |
| 価格 | リール標準装備 | 13,200円(税込) |
こうして並べると、価格以外のすべてで純正を上回っていることが分かります。以下では、それぞれのポイントを実際の使用感とあわせて解説していきます。
純正クラッチに感じていた不満
コンクエスト100は丸型の名作リールですが、純正クラッチには3つの不満がありました。
- 親指を深く入れないと押しづらい
- クラッチ→サミングの移行がワンテンポ遅れる
- 巻き物をするときに角度が手に合わない
巻きの釣りを多用するボートフィッシングでは、クラッチの押しやすさは釣りのリズムに直結します。そこでKDWのオフセットクラッチを試すことにしました。
装着して感じたメリット
① キャスト時の手首の動きが自然になる
純正より下側にオフセットされることで親指を開く動きが小さくなり、手首が動かしやすくなります。「クラッチが少し遠い」丸型リール特有の問題が解消され、余計な力が抜けてキャスト精度も自然と向上します。
② サミング精度が大幅に向上
スプールとのクリアランスを極限まで詰めた設計で、親指の隅でスプールに触れるようなサミングができます。純正ではあり得ない攻めたクリアランスで、着水直前のスプールコントロールが格段にやりやすくなりました。
実際に、同じリール・同じアングルで純正とKDWを撮り比べてみました。


見ての通り、スプールは同じでもクラッチとスプールの距離には歴然の差があります。この距離の近さこそが、親指の隅でスプールに触れるようなサミングを可能にしてくれるのです。
③ 見た目のカスタム感
アルマイトの質感と豊富なカラーでリールの印象が大きく変わります。筆者は愛竿ロードランナーのカラーに合わせてオリーブグリーンを選択。4台全てに装着しています。コンクエストのデザインに合わせた2段の穴加工の美しさに惚れ込んで装着しました。
タイラバリールにもKDWクラッチを装着

筆者はタイラバで使うコンクエスト30HGにもKDWクラッチを装着しています。タイラバではクラッチを切る回数が多く、純正プラ製クラッチの海上での破損が怖いため、剛性の高いアルミ製に換えています。また、素材がアルミになるだけでクラッチを切る感触が格段に向上し、使っていて気持ちよくなります。
価格とカラー選び|筆者はオリーブグリーンを4個一括購入

価格は1個13,200円(税込)。クラッチ1個と考えると決して安くはありませんが、操作性・剛性・見た目の3つが同時に手に入ると考えれば納得できる価格です。
筆者は2022年12月に、オリーブグリーンを思い切って4個まとめて購入しました。理由はシンプルで、愛用しているロードランナーの色に合わせるならこのカラー一択だったから。人気カラーは売り切れることもあるため、「欲しい色があるうちに確保する」のが正解だと判断しました(笑)
なお筆者のコンクエストは合計6台。バス用の4台にはオリーブグリーン、タイラバ用の2台にはブラックとガンメタルを装着しています。特にコンクエスト シャローエディション×ガンメタルの組み合わせは統一感があり、非常に気に入っています。

カラー選びに迷ったら、「合わせるロッドの色」か「リール本体の色」を基準にするのがおすすめです。
交換方法と所要時間

交換作業はとてもシンプルです。まずは以下の2つを用意しましょう。
用意するもの:精密プラスドライバー、パーツトレー(小皿でも可)
手順1:クラッチを固定しているネジ2本を精密ドライバーで外す
手順2:純正クラッチを取り外し、KDWクラッチを同じ位置にセットする
手順3:ネジ2本を締め、ガタつきがないか確認して完了
慣れれば数分で終わる作業ですが、ネジがとても小さいので、船上ではなく自宅の机の上で作業するのがおすすめです。
外した純正クラッチとネジは、シマノへオーバーホールに出すときに戻す必要があるため、必ず保管しておきましょう。
3年以上使った耐久レポート
最初の4個を装着したのは2022年12月。それから3年以上、バスの巻き物からソルトのタイラバまで使い込んできましたが、アルマイトの色落ちはなく、ガタつきもまったくありません。
メンテナンスは使用後に真水で塩を流し、水分を拭き取るだけ。特別なことは何もしていませんが、腐食などのトラブルも起きていません。純正プラ製クラッチの「海上で割れたらどうしよう」という不安から解放されたのも、大きな収穫でした。
デメリット・注意点
- 価格が高め:アルミ削り出しのため純正プラ製より高価。複数台に装着すると合計金額はそれなりになる
- 操作感の変化:慣れるまでは「押しづらい」と感じる場合も。ノーマルクラッチ混在のボートでは握り替えた直後に違和感を感じることがある
- わずかな重量増:金属製のためリール全体の重心バランスがわずかに変化する
- メーカーOH対応不可:シマノへオーバーホールに出す際は純正クラッチに戻す必要あり(ネジ2本で交換可能なので実際には問題ない)
- スリーフィンガーキャスト不向き:パーミング状態のままキャストするスタイルの方は、クラッチの高さが低く切りにくいと感じる場合がある
どんな人におすすめ?
- ボートからの巻き物メインの方:クラッチ→サミングの流れが滑らかになる恩恵が最も大きい
- タイラバで使う方:クラッチ操作の回数が多いため、剛性アップと操作感向上の効果を実感しやすい
- カスタム好きの方:7色のアルマイトカラーでロッドやリールとの色合わせが楽しめる
逆に、スリーフィンガーキャストが基本スタイルの方や、複数のリールを頻繁に持ち替える方は、操作感の違いに慣れが必要なので慎重に検討してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 対応機種は?
カルカッタコンクエスト100専用の設計です。他機種への流用は想定されていないため、購入前にKDW公式サイトで最新の対応状況を確認しましょう。
Q. 純正クラッチに戻せる?
ネジ2本の付け替えだけなので簡単に戻せます。シマノへオーバーホールに出す際は純正に戻しておきましょう。
Q. 装着したまま洗浄していい?
使用後は他のパーツと同様に真水で塩を流し、水分をしっかり拭き取っておけば安心です。アルミ削り出し+アルマイト処理なので、日常のメンテナンスは特別なことをする必要はありません。
まとめ
KDWオフセットクラッチは、見た目のカスタム性・操作性・剛性のすべてが純正を上回る魅力的なパーツです。特にボートからの巻き物・タイラバを多用する方にはぜひ試してほしい一品。コンクエスト100を持っているなら、クラッチ交換は最優先でおすすめできるカスタムです。
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