🎣【モラムSX1600C IVCB】レベルワインダー・ブレーキまわりオーバーホール編

リール

🔧 はじめに

最近迎え入れた「モラムSX1600C IVCB」

前回はギアボックスの分解編ギアボックスの組立編を紹介しましたが、今回はレベルワインダー、ブレーキ周りのバラし方・組み立て方・注意点などを写真付きで解説していきます。

※作業は自己責任でお願いします!バネの飛び出し・パーツの紛失にご注意を⚠️


🧰 使用する工具・道具

  • 精密ドライバー
  • プライヤー
  • ピンセット
  • パーツトレー
  • ペーパーウエス(キッチンペーパーでOK)
  • パーツクリーナー
  • 各種オイル、グリス等
  • 歯ブラシ(掃除をしたり、グリスを塗ったりするのに便利です)

ハンドル&スタードラグの取り外し

1.スプールを抜いていきます。ブレーキユニットを壊さないように慎重に抜いてください。

2.真ん中の黒いスプリングを押さえているパーツを外します。工具は必要なく。蓋をめくるような感じでやってやると外れると思います。

このパーツは壊れやすくもう手に入りませんので、注意してください。Xで拝見しましたが、ゴールドワークスさんが、この部品を開発されているとのことですので、近々ゴールドワークス様で発売されるかもしれません。

3.ベアリング、ブレーキユニット等をを取り出して、赤い印のプラスネジを外し、サイドプレートを外していきます。(写真は外した順番通りにはなっていませんのでご注意ください)

4.コグホイールを回してレベルワインダーをギヤ側に寄せます。寄せておいた方が、フレームとインナープレートを外す際にレベルワインダーが邪魔になりにくくスムーズに外せます。

取り付けする際も、寄せて取り付けした方が、作業はしやすいです。

5.印のマイナスネジ2本を外してフレームとインナープレートを外していきます。

6.精密のマイナスドライバーでEリングを外していきます。飛ばして無くさないように注意してください。

7.レベルワインダーの下のキャップを外してパイロットガイドを外すとレベルワインダーを外すことができます。

クラッチのシャフトをペンチで掴んで引き抜きます。

外す前にシャフトの出っ張っている長さを定規で測るなりして覚えておいてください。

外したパーツはパーツクリーナーや、洗剤等で綺麗にしてください。


🪛組み付け

1.クラッチレバーの左右にスペーサーを入れて、クラッチレバーを組み付けていきます。(クラッチレバーのピンに抜けどめの加工がしてありますので、方向に注意してください)

⚠️クラッチのピンは押し込みすぎると、クラッチが切れなくなる原因になりますので、注意してください

ZPIさんのローダウンクラッチに付いてきた工具があると押し込むだけでベストな位置になりますのであると便利です。

2.レベルワインダーを組んでいきます。IVCBもウルトラマグもウォームシャフトの両端はブッシュになっていますが、ZPIさんがカスタムされていた、AE74はベアリングになっていますのでベアリングに交換していきます。

ベアリングの寸法は3×7×3です。ウルトラマグのハンドルノブベアリングと同サイズですので、流用することも可能です。

ウォームシャフトのベアリングは、オイルを差してから錆び止めで、ベアリング両端に少しグリスを付けて防水してあげるといいと思います。

ウォームシャフトにはグリスを少量塗って組み込んでいきます。

3.レベルワインダーのパイプを通して、金属のワッシャで固定していきます。

ワッシャーは穴に入れてから、90度回転させ、固定します。

4.必ずレベルワインダーのブッシュ又はベアリングを1個入れてから白い樹脂パーツを組み込んでください。樹脂パーツの溝をパイプの出っ張りに合わせて組み込み、ネジで固定します。

5.反対側からウォームシャフトとブッシュ又は、ベアリングを入れて、コグホイールをシャフトの溝に合わせて組み込み、反対側でEリングを入れて固定します。Eリングは小さく、無くしやすいので注意してください。

左がウルトラマグで使われているコグホイールで、右がIVCBに付いていたものになります。

ウルトラママグの方が、ギヤが厚くなっています。強度アップのためなのか、マイナーチェンジがされています。こちらはちょうど在庫がありましたので、ギアの厚い方を取り付けていきます。

6.パイロットガイドを入れて、コグホイールを回転させ、レベルワインダーがスムーズに動くのを確認してから、レベルワインダーのキャップを装着してください。

7.フレームに組み込んでいきます。レベルワインダーをフレームの溝に入れてください。

8.ブレーキユニットのダイヤルの位置合わせをしていきます。

音出しのワッシャーを付けて、ダイヤルを左に回しながら、赤い印に15が止まるように合わせます。

次にダイヤルを少し押さえながら、右に回して1で止まるか確認します。

押さえずに回してしまうと、コマがずれてダイヤルがズレるので注意してください。

9.ブレーキの位置だしが終わりましたらサイドカップを付けて、プラスネジを締め込んでいきます。

精度のいいドライバーを使うと、ドライバーの先に磁力がなくても、ネジがくっつくので作業しやすいので、特によく使うPH1のドライバーは良いものを使うと作業が楽です。


⚙️ スプールのブレーキユニットの分解

スプールとブレーキシューを固定しているリングは、細いマイナスドライバーを隙間に入れて少しずつ浮かせてやれば取り外しできます。

リングの細くなっているところはすごく折れやすいのでいっぺんに浮かせようとせずに場所を変えて行ってみてください。

今回は社外スプールに交換しますので、ブレーキを4個にして組み込んでいきます。

図のように溝に入れてから組み込みます。

ブレーキシューが2個で使用の場合は、右巻きと、左巻きで場所が異なります。

右巻きの場合は、リングのポッチの印が1個の所に、左巻きの場合は2個の所にセットしてください。

スプールを組み付ける時にはブレーキが全て寝ている状態で組み付けてください。


ギアケース取り付け

クラッチレバーを上側に上げてから、ギアケースを組み付けてください。

クラッチが切れなくなる原因は大体これですので、もしクラッチが切れなくなってしまった場合には、再度確認してみてください。

ハマりにくい時は、ハンドルを少し回してやるとギアがハマりやすいと思います。

ここのネジの締め過ぎには注意してください。ここのボルトはとても折れやすいです。

ヤフオク等でもここのボルトが折れているモラムが、たまに出品されています。

私は工具を使わずに手で締めて、釣りをしている最中に緩んでないか確認しながら釣りをしています。


📝 まとめ

組み上がりましたら、作動チェックをしてみてください。

モラムは構造は簡単ですが、現在廃盤でパーツも手に入りません。メルカリやヤフオクで部品取り用のドナーリールを買って持っておくとこれからも長く使用できると思います。

3600Cでも1600Cと共通部品が多いため、人気のない3600Cを買うのもありだと思います。

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